日本電気協会が事務局を務める「日本電気技術規格委員会」(JESC)では、民間規格の制改定に係る活動に顕著な貢献が認められた方々を「日本電気技術規格功績賞」
として毎年表彰を行っております。
日本電気技術規格功績賞は、日本電気技術規格委員会 表彰選考委員会(横山明彦 主査)で選考が行われた後に、日本電気技術規格委員会で審議が行われ
決定されます。
2025年は、岩根 裕典氏(関西電力株式会社)、岡田 有功氏(一般財団法人電力中央研究所)、山本 良太氏(東京電力パワーグリッド株式会社)、
山田 昌平氏(中部電力パワーグリッド株式会社)、佐藤 智彦氏(九州電力株式会社)、阿部 忠臣氏(九州電力送配電株式会社)の6名に決定しました。
詳細につきましては、下表をご参照ください。
なお、表彰式は、第127回日本電気技術規格委員会(2月18日開催)後に日本電気協会 会議室で執り行われ、大崎博之JESC委員長から表彰状と記念品が
授与されました。
(敬称略)
氏 名 | 所 属 | 表 彰 事 由 |
岩根 裕典 | 関西電力株式会社 |
該当者は、令和4年7月~令和6年7月、発変電専門部会委員及び変電分科会長並びに変電第1作業会幹事として、
電技第15条の2および電技解釈第37条の2において改正された、事業用電気工作物のサイバーセキュリティの確保に対し、
「JESC E0003 発変電規程」の改定において中心的な役割を果たした。 また、「発変電規程」や「変電所等における防火対策指針」、「電路の絶縁耐力の確認方法」の改定といった様々な案件を取り纏めるにあたり、 これまでの知見や経験から積極的に意見・アドバイスを行うなど、その取組状況は改正作業に携わった他委員への手本となるものであった。 |
岡田 有功 | 一般財団法人電力中央研究所 |
該当者は、2014年10月1日から現在に至るまで10年以上にわたり、分科会長として「JESC Z0002 高調波抑制対策技術指針」
の改定において中心的な役割を果たしてきた。 改定の検討過程においては、関係団体やメーカ等と継続的に協議を重ね、各事業者の要望の真意を的確に把握し、 公平性を重視した観点で規程に反映することに努めるとともに、実務者にとって分かりやすい指針となるよう、 技術用語の明確化や構成の簡素化などをおこなった。 また、幅広い経験と深い知見を基に、積極的に意見や提言を行い、他の委員の模範となる姿勢を示した。 |
山本 良太 山田 昌平 |
東京電力パワーグリッド株式会社 中部電力パワーグリッド株式会社 |
該当者の2名は、系統連系専門部会 配電系統作業会において、幹事や委員として「JESC E2019 系統連系規程」
の改定において中心的な役割を果たした。 「JESC E2019 系統連系規程」は、従来、一般送配電事業者が運用する電力系統に発電等設備を連系する場合を前提として規定されていたが、 新たに地域独立系統に対応した技術要件を整備するために、全面改定に合わせて地域独立系統に関する技術要件の規定をおこなった。 改定の検討過程においては、関係団体やメーカ等と緊密に協議を行い、各事業者の要望を詳細に聞き取ることに努めた。 また、実務者にとって分かりやすい規程とするために、幅広い経験と専門的知見に基づき積極的に意見や提言を行い、他委員の手本となるものであった。 |
佐藤 智彦 阿部 忠臣 |
九州電力株式会社 九州電力送配電株式会社 |
該当者の2名は、送電専門部会 架空線作業会幹事として、幅広い法令の知識やこれまでの経験による高い専門知識により、
委員に対し適宜的確なアドバイスを行うとともに、自らも率先して各種課題に対する現状把握から改定案の作成等に最後まで尽力するなど、
高いリーダーシップによって約630頁に及ぶ「JESC E0008 架空送電規程」の取りまとめを主導した。 また、難しい判断を強いられる場面においても、広い視野や柔軟な発想で最適な内容へと導く姿は、改定に携わった委員への模範となるものであり、 JESC活動のみならず、業界全体への大きな貢献につながるものであった。 |
阿部氏 山田氏 山本氏 大崎委員長 岡田氏 岩根氏